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家のメンテナンス費用はどのくらい?注文住宅の維持費と修繕の目安を徹底解説

2025.09.19

担当:田中(本社)

注文住宅のメンテナンス費用は年間いくらかかる?外壁塗装・屋根・水回りなどの修繕サイクルや費用相場、30年間で必要な総額の目安、コストを抑えるポイントまで詳しく解説します。

家のメンテナンス費用はどのくらいかかる?

注文住宅を建てるとき、多くの方が「建築費用」や「ローン返済」には意識を向けますが、実際に住み始めてからかかる「メンテナンス費用」については見落としがちです。
しかし、家は時間の経過とともに必ず劣化していくため、外壁や屋根、水回り、設備機器などの修繕や交換が必要になります。これらを怠ると、住まいの寿命を縮めたり、将来的により大きな修繕費用がかかる可能性があります。

ここでは、戸建ての注文住宅におけるメンテナンス費用の目安を「年間・月額」と「30年間の総額」という2つの視点から解説します。これを知ることで、将来の資金計画がぐっと立てやすくなります。

年間・月額の維持費の目安

戸建て住宅のメンテナンス費用は、年間で10万〜20万円程度を見込んでおくと安心です。これは、外壁や屋根といった大規模修繕を長期的に分割して積み立てていくイメージです。
例えば外壁塗装は100万円前後かかることが多いですが、これを10年ごとに実施するなら年間10万円を積み立てておくと大きな出費に備えられます。

また、エアコンや給湯器などの設備機器は10〜15年ごとに交換時期を迎えるため、その分も計算に入れる必要があります。日常的なメンテナンスとしては、排水管の清掃や害虫駆除、フィルター交換などもあり、これらを含めると月額換算で約1万円前後が目安となります。

30年間でかかる総額シミュレーション

戸建て住宅に30年間住むと仮定した場合、メンテナンス費用の総額は500万〜1,000万円程度になるケースが一般的です。これは、外壁塗装や屋根の補修を複数回行い、水回りや設備のリフォームも実施するためです。

例を挙げると、

  • 外壁塗装:約100万円 × 2〜3回
  • 屋根の修繕・葺き替え:100万〜200万円
  • 水回りリフォーム(キッチン・浴室・トイレなど):300万〜500万円
  • 設備機器交換(給湯器・エアコンなど):100万〜200万円

これらを合計すると、築30年時点で数百万円規模の出費が必要となります。もちろん、使用する素材や設備のグレードによっても変動しますが、「建築費用とは別に長期的なメンテナンス資金を計画する」ことが重要です。

項目別に見るメンテナンス費用の相場

家のメンテナンス費用は、どの部位をいつ修繕するかによって大きく変わります。特に外壁や屋根、水回り、設備機器などは耐用年数が決まっており、劣化が進むと住まいの快適性や安全性に直結します。ここでは、代表的な項目ごとに費用の相場と注意点を詳しく見ていきましょう。

外壁塗装の時期と費用(10~15年ごと)

外壁塗装はもっとも大きなメンテナンス費用の一つで、10〜15年に一度、100万〜150万円程度が目安です。外壁は雨風や紫外線にさらされるため、塗装の劣化が進むと防水性能が低下し、ひび割れや雨漏りにつながります。
最近では高耐久塗料を使うことで20年近く持たせるケースもありますが、コストも上がります。耐久性と費用のバランスを考慮して選ぶことが重要です。

屋根の補修・葺き替えにかかる費用

屋根は建物を雨や雪から守る最前線であり、劣化が進むと建物内部にまで影響が及びます。補修で済む場合は30万〜80万円程度ですが、全面葺き替えを行うと100万〜200万円以上かかることもあります。
屋根材の種類によって耐久性は大きく異なり、スレートは20〜30年、瓦は40〜50年持つ場合があります。定期点検で早めに小さな補修を行えば、葺き替えまでの寿命を延ばせます。

給湯器や設備交換の目安と費用

給湯器やエアコンなどの設備機器は、10〜15年程度で交換が必要です。給湯器は20万〜40万円、エアコンは10万〜30万円が一般的な相場です。
壊れてから交換すると生活に大きな支障をきたすため、耐用年数を目安に早めに入れ替える計画を立てると安心です。近年は省エネ性能の高い設備も増えており、初期費用は高くてもランニングコストを抑えられるケースがあります。

キッチン・浴室・トイレなど水回りリフォーム

水回りは日常的に使用頻度が高く、劣化しやすい部分です。

  • キッチンリフォーム:100万〜200万円
  • 浴室リフォーム:120万〜200万円
  • トイレリフォーム:20万〜50万円

といった費用感が一般的です。築20年を超えると、機能性やデザイン面でも古さを感じるため、リフォームを検討する方が多いです。水漏れやカビなどのトラブルを未然に防ぐためにも、定期的な点検と交換が欠かせません。

シロアリ対策・防蟻処理の必要性と費用

シロアリ被害は目に見えにくく、気づいたときには構造材が大きく侵食されていることもあります。そのため、5年ごとに防蟻処理を行うのが理想とされ、費用は10万〜20万円程度です。
一度被害が出ると数百万円単位の修繕費が必要になる場合もあるため、定期的な予防処理がもっともコストを抑える方法といえます。特に木造住宅では必須のメンテナンスと考えましょう。

メンテナンス費用を抑えるための工夫

家のメンテナンスは避けられない出費ですが、工夫次第で長期的なコストを大幅に抑えることができます。大切なのは「壊れてから直す」のではなく、「劣化を予防する」考え方です。ここでは、無駄な修繕費を減らすための3つのポイントをご紹介します。

定期点検で大きな修繕を防ぐ

定期点検はメンテナンス費用を抑える最も効果的な方法です。
例えば外壁のひび割れや屋根材のズレは、放置すれば雨漏りや構造材の腐食につながり、数百万円単位の大規模修繕が必要になるケースもあります。
しかし、点検の段階で発見できれば、コーキングの打ち直しや小さな補修で数万円〜十数万円程度に収まります。
日沼工務店では、20年保証対象のお客様には、10年目まで毎年無料の定期点検をご案内しています。建ててから10年以上経過しているお客様にも無料点検の案内をお送りする取り組みを始めました。

メンテナンス性の高い素材・設備を選ぶ

家を建てる段階で「耐久性のある素材」や「交換しやすい設備」を選んでおくことも、長期的に費用を減らすポイントです。
例えば、外壁材ならサイディングよりもメンテナンス周期が長いガルバリウム鋼板、屋根材なら軽量で耐久性のある金属屋根を採用することで、塗装や葺き替えの頻度を減らせます。
また、給湯器やキッチン設備も「部品交換がしやすいタイプ」を選んでおくと、丸ごと交換せずに済むため修繕費が安く抑えられます。

工務店や住宅会社のアフターサービスを活用する

工務店や住宅会社のアフターサービスを有効活用するのも賢い方法です。
多くの会社では「10年保証」や「定期点検+軽微な補修無料サービス」が付いており、これを利用すれば数万円〜数十万円分の修繕費を節約できます。
さらに、定期点検の結果を記録に残しておくと、将来的にリフォーム業者へ依頼する際にも状態を正しく伝えられるため、無駄な工事を避けられるメリットもあります。

よくある質問

注文住宅のメンテナンス費用について、多くの方が疑問に思うポイントをまとめました。数字や目安を具体的に提示することで、将来の資金計画に役立ててください。

家のメンテナンス費用は平均していくらですか?

戸建て住宅のメンテナンス費用は、年間で10万〜20万円程度を目安に考えると安心です。外壁塗装や屋根の補修、水回りや設備の交換を長期的に分割して積み立てるイメージです。築30年で総額にすると500万〜1,000万円程度になるケースが多く、素材や設備のグレードによって増減します。

注文住宅では20年目にどんな修繕が必要ですか?

築20年を迎えると、給湯器やエアコンなどの設備機器は交換時期を迎え、水回り(キッチン・浴室・トイレ)のリフォームも検討される時期です。また、外壁や屋根の2回目の塗装・補修が必要になることもあります。費用は水回りリフォームで300万〜500万円、設備交換で100万〜200万円程度が目安です。

築30〜40年の一戸建ての修繕費はどのくらいですか?

築30年を超えると、屋根の葺き替え、外壁の大規模補修、耐震補強などが必要になる場合があります。費用は数百万円〜1,000万円規模になることもあり、ライフスタイルや住宅の状態によって変動します。場合によってはリノベーションや建て替えを検討する方もいます。

一軒家のメンテナンスの目安まとめ

最後に1軒家におけるメンテナンス時期の目安をまとめました。

外壁塗装・屋根補修10〜15年ごと
給湯器・エアコンなど設備交換10〜15年ごと
水回りリフォーム20年ごろ
防蟻処理(シロアリ対策)5年ごと

定期点検を活用して、必要に応じたタイミングで修繕を行うことが、結果的に費用を抑えるコツです。

まとめ

注文住宅のメンテナンス費用は、決して無視できない長期的な出費ですが、計画的に積み立てたり工夫をすれば負担を大きく抑えることが可能です。年間10万〜20万円程度を目安に、外壁塗装や屋根補修、設備交換、水回りリフォームなどの費用を想定しておくと安心です。また、定期点検やアフターサービスを活用することで、劣化の早期発見や小規模修繕が可能になり、大きな出費を防ぐことができます。

長期的には、築30年で数百万円〜1,000万円程度の費用がかかるケースもありますが、素材や設備の選び方、工務店との連携次第で費用を効率よく抑えられます。この記事で紹介した目安や工夫を参考に、将来の修繕費を見越した資金計画を立て、安心して住み続けられる家づくりを実現してください。

この記事を書いた人

本社
田中(本社)

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