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秋田県の住宅事情について

2025.09.03

担当:石川 (大曲営業所)

秋田県で家を建てる、または住み替えを検討している方にとって、「秋田ならではの住宅事情」を知ることはとても大切です。

寒冷地ならではの断熱性能や雪対策、冬の光熱費への備え、地元の工務店事情、さらには移住者や子育て世帯向けの補助金制度など、首都圏とは異なる視点での住まいづくりが求められます。

秋田県の気候に適した住宅の特徴、最新の価格相場、地域ごとの土地情報、人気の工務店・ハウスメーカーの傾向、さらには活用したい助成制度までをコンパクトかつわかりやすく解説します。

「秋田に住みたいけど、何から調べればいいかわからない…」

そんな方にも、ぜひ、後悔しない住まい選びの第一歩として、お役立てください。

秋田県の住宅事情とは?特徴と傾向は?

秋田県の住宅事情は、他の地域と大きく異なる特徴があります。特に注目すべきは、豪雪地帯としての自然環境と、それに適応した住まいの構造です。都市部と比べて土地価格が安く、広い敷地を確保しやすい一方、冬場の暖房費や雪対策のための住宅設計が重要になります。

秋田県における住まいづくりの前提となる「地域特性」と「居住の傾向」について見ていきましょう。

雪国・寒冷地特有の住宅設計が重要

秋田県は日本有数の豪雪地帯です。とくに内陸部では積雪量が多く、屋根の形状や断熱・気密性能の高さが住宅性能に直結します。冬の寒さをしのぐため、外壁や窓の断熱性能、床下の断熱施工、暖房機器の選定など、寒冷地住宅に求められる基準は首都圏以上に高くなります。

また、雪下ろしの負担を軽減する「無落雪屋根」や、カーポートの設置なども人気の設備です。

秋田県内の住宅価格・土地価格の傾向

秋田県では、注文住宅の建築費は全国平均よりもやや低めです。

建物本体の坪単価はおおよそ50~70万円程度で、建物本体の価格は延床面積30坪で1,500万円~2,100万円が相場といわれます。(付帯工事やオプション工事は除く)

土地価格はエリアによって大きく異なります。たとえば:

秋田市中心部:坪単価約12万〜18万円

横手市・大仙市:坪単価約5万〜11万円

また、住宅用地の供給が比較的豊富で、庭付きの戸建てを持つことも難しくありません。

秋田県は全国的にも高齢化と人口減少が進んでおり、それに伴って空き家率が高い地域です。

国土交通省の調査でも、秋田県の空き家率は全国トップクラスとされており、これを活用した「リノベーション住宅」や「中古住宅購入+リフォーム」という選択肢が注目を集めています。

また、自治体によっては空き家バンクやリフォーム補助金などの支援制度も充実しており、費用を抑えながら自分好みの住まいを実現できる可能性があります。

秋田県の気候に合った住宅の特徴

秋田県で家を建てる上で最も重要なのは「気候への対応」です。特に冬の寒さと積雪にどう備えるかが、住宅の快適性とランニングコストに直結します。

このセクションでは、秋田県の気候条件に合った住宅設計のポイントを紹介します。

高断熱・高気密が寒冷地住宅の基本

秋田県の冬は厳しく、最低気温がマイナス10℃以下になる日も少なくありません。

この寒さに対応するためには、「断熱」と「気密」性能の高い住宅が欠かせません。

外壁や屋根、床、窓といった外気に接する部分には、高性能な断熱材を使用し、隙間風を防ぐための高気密施工が求められます。具体的には:

窓は樹脂サッシ+ペアやトリプルガラス仕様

壁・天井には高性能グラスウールやウレタン断熱材

UA値0.46以下、C値1.0以下を目指すと快適

光熱費の削減にもつながります。

 除雪・融雪を考慮した屋根と外構設計

秋田県では、冬季の雪対策も重要です。屋根の形状は「片流れ屋根」や「無落雪屋根」が主流で、落雪事故や雪下ろしの手間を減らす工夫がされています。

また、駐車場や玄関アプローチには「ロードヒーティング(融雪設備)」を導入するケースもあります。これは電気または温水で地面を温めて雪を溶かすもので、高齢者のいる家庭では特に重宝されます。

カーポートや物置の設置も、冬場の利便性を左右する重要なポイントです。

冬の光熱費を抑えるための工夫

秋田の冬は暖房が不可欠ですが、電気代・灯油代がかさむため、省エネ性能の高い設備選びが重要です。

最近では以下のような設備が人気です:

ヒートポンプ式エアコン(寒冷地仕様)

床暖房

太陽光発電+蓄電池システムによる電力の自家消費

また、断熱性を高めることで少ないエネルギーで室温を保てるため、結果的に光熱費の削減につながります。高性能住宅は初期コストが高めでも、長期的には「安く、快適」に住むことが可能です。

秋田県の住宅取得支援・補助金制度

秋田県では、住宅取得を支援するために、県および各市町村がさまざまな補助金や助成制度を設けています。特に、若年層の定住促進や移住・Uターン支援、子育て支援に重点を置いた制度が充実しています。

秋田で家を建てる際に活用できる代表的な支援制度をご紹介します。

秋田県全体で使える主な住宅支援制度

秋田県全体で利用可能な支援制度として、以下のようなものがあります:

秋田県移住促進住宅取得補助金

 秋田県外から移住して住宅を新築・購入する人を対象に、最大100万円程度の補助を実施(条件あり)。子育て世帯や三世代同居の場合は加算もあります。

秋田県若者定住支援制度

 若年世帯(40歳未満)に向けた住宅取得支援。自治体によっては、固定資産税の減免や利子補給制度も。

ZEH・長期優良住宅補助

 国の制度と連携し、ZEH(ゼロエネルギー住宅)や長期優良住宅の認定を受けた場合の追加補助も対象になります。

*これらの制度は年度によって条件や内容が変動するため、計画段階で自治体や住宅会社へ の確認が必要です。

市町村別に異なる支援内容|例:秋田市・横手市・大仙市

秋田県では、各市町村によって独自の住宅支援制度が展開されています。以下は一部の例です:

秋田市:定住促進住宅取得支援事業

 40歳未満で秋田市に住宅を新築する場合、最大50万円(条件によって加算あり)を補助。

横手市:Uターン・移住住宅取得助成金

 市外からの移住者に対して住宅購入費を最大100万円補助。さらに、子育て世帯や三世代同居なら加算あり。

大仙市:子育て世帯住宅支援制度

 18歳未満の子を持つ家庭が住宅を新築・購入する際、最大80万円の補助を実施。

他にも、上下水道接続費や太陽光発電導入補助など、生活インフラに関する支援を行っている自治体もあります。

補助金活用の注意点とタイミング

補助金制度は魅力的ですが、活用する際にはいくつかの注意点があります:

着工前の申請が必須なものが多く、建築契約後では申請できない場合も

募集期間・予算上限があるため、早めの行動が重要

申請書類の準備や手続きには時間がかかるため、ハウスメーカーや工務店と連携して計画的に進める必要がある

信頼できる住宅会社に相談することで、制度の最新情報を入手でき、手続きもスムーズになります。

秋田県の住宅価格と土地相場

秋田県で住宅を建てる際に気になるのが、建築費や土地の価格です。秋田は全国的に見ても住宅取得コストが比較的抑えられる地域ですが、エリアによって相場にばらつきがあるため、正確な情報収集が欠かせません。

ここでは、秋田県における住宅価格や土地相場の実情、そして地域ごとの違いについて詳しく解説します。

注文住宅の建築費の目安

秋田県で注文住宅を建てる場合の建築費は、全国平均と比較して低めです。

【建物本体価格の目安】

 坪単価:約50万円〜70万円

 延床面積35坪の場合、1,750万〜2,450万円程度が一般的。

【付帯費用】

 地盤改良、外構工事、給排水工事、設計費などで300万〜500万円が別途かかります。

【合計費用のイメージ】

 トータルで2,000万〜3,000万円台が秋田県での注文住宅の主流です。

地域特有の積雪対応や断熱強化が必要となる分、断熱・屋根形状などの仕様でコストが増減します。

土地価格の相場とエリア別比較

秋田県の土地価格は都市部と郊外で大きく異なります。

地域        坪単価(目安)        特徴

秋田市中心部        12万円〜18万円        商業施設や交通利便性が高く人気

横手市        6万円〜10万円        郊外型住宅が多く、比較的安価

大仙市・由利本荘市        4万円〜10万円        広い土地が手に入りやすい

湯沢市・北秋田市など        3万円〜6万円        人口減少により土地価格は安定・低水準

土地の価格は、接道状況・上下水道の有無・除雪体制・学校やスーパーとの距離などによっても大きく変わります。

首都圏との比較で見える秋田の住宅コストの魅力

秋田県は、首都圏と比べて住宅取得費が大幅に安いことが大きな魅力です。

建物坪単価で10〜20万円程度安い

土地も1/4〜1/5の価格で広い敷地を確保可能

固定資産税や都市計画税も安く、ランニングコストも低い

そのため、「広くてゆったりした家に住みたい」「子どもを自然豊かな環境で育てたい」という人にとっては、秋田は非常にコストパフォーマンスの高い地域といえます。

秋田県で人気の住宅スタイルと間取りの傾向

秋田県の気候や暮らし方に合った住宅スタイルや間取りは、快適さと機能性を両立させるうえで重要です。特に冬の寒さや雪対策を考慮した設計が多く見られます。

ここでは、秋田県で人気の住宅スタイルや間取りの特徴、さらに最近のトレンドについて詳しく解説します。

雪国に適した屋根形状と外観デザイン

秋田県は豪雪地帯であるため、屋根の形状が住宅の耐久性と快適性に大きく影響します。

切妻屋根や片流れ屋根が主流で、雪が滑り落ちやすい傾斜がしっかりと設けられています。

雪下ろしの頻度を減らすための勾配や軒の出の設計も重視。

また、土地の大きさ形状で隣地への落雪を抑える場合は、勾配を緩く雪止めを付け計画的に雪下ろしできるような屋根を設けます。

外観はシンプルながら耐雪性に優れた素材(ガルバリウム鋼板など)を使用することが多いです。

断熱性能を高めた住宅設計

寒冷地仕様の住宅として、断熱性能の強化は必須です。

外壁・屋根・床に高性能断熱材を使用し、気密性も高めることで暖房効率を向上。

樹脂サッシや複層ガラスを採用し、窓からの熱損失を抑制。

床暖房やエアコンなどの暖房設備が導入されていることが多いです。

広めの玄関・土間スペース

雪国ならではの生活動線を意識して、玄関や土間のスペースを広く取る住宅が増えています。

雪かき用具や冬物衣類、ブーツなどを置ける収納を玄関近くに確保。

土間続きの収納スペースやベンチ、洗い場を設けて雪の日の汚れ対策を行いやすくしています。

在宅ワーク対応や家族のコミュニケーションを意識した間取り

近年のトレンドとして、秋田県でも在宅ワークが普及しつつあるため、専用のワークスペースを設ける間取りが増えています。

独立した書斎や半個室のワークコーナーを設置。

一方で、家族のつながりを保つためリビングを中心にした開放的な間取りも根強い人気です。

二世帯住宅や平屋住宅も増加傾向にあり、ライフステージの変化に対応できる柔軟性が求められています。

秋田県の住宅取得に役立つ補助金・助成制度

秋田県で住宅を建てる際には、国や県、市町村が提供するさまざまな補助金や助成制度を活用することで、建築費用の負担を軽減できます。特に、省エネ住宅や子育て世帯向けの支援が充実しているのが特徴です。

ここでは、秋田県の住宅取得に関わる代表的な補助金・助成制度をわかりやすく解説します。

ZEH(ゼロエネルギーハウス)関連の補助金

省エネルギー性能の高い住宅、特にZEH(ゼロエネルギーハウス)を建てる場合、国の補助金制度が利用できます。

住宅の断熱性能を高め、太陽光発電や高効率設備を導入することで、光熱費を大幅に削減。

国や県がZEH住宅の建築に対して一定額の補助金を支給。

秋田県内の一部市町村でも独自の補助を実施している場合があるため、事前に確認が必要です。

子育て世帯・若年世帯向けの支援制度

子育て世帯や若年世帯がマイホームを取得しやすいよう、秋田県および各自治体は支援制度を整えています。

住宅取得に関わる登録免許税や不動産取得税の減免。

子育て世帯向けの住宅ローン減税の拡充。

一部市町村では子ども一人あたりの住宅取得助成金を支給しているケースも。

移住促進支援と地域活性化の補助

秋田県は移住者を歓迎しており、移住促進のための住宅支援制度も充実しています。

移住者向けに住宅購入や新築に対する補助金を提供。

空き家をリノベーションして住む場合の費用補助も。

これらは対象地域や条件が限定されるため、移住希望者は自治体の情報を詳細にチェックしましょう。

市町村ごとの独自助成制度

秋田県内の各市町村は、地域の特色に合わせて独自の住宅支援を実施しています。

たとえば秋田市、横手市、大仙市などでは省エネ住宅推進のための補助や住宅リフォーム助成。

市町村役場の住宅担当窓口で最新の情報が得られるので、住む地域の制度をしっかり調べることが重要です。

秋田県の地元住宅メーカー・工務店の特徴と選び方

秋田県で注文住宅を建てる際には、地元に根ざした住宅メーカーや工務店の選択が成功の鍵となります。雪国ならではの気候や生活様式に適した家づくりのノウハウを持つ業者を選ぶことが大切です。

ここでは、秋田県の住宅メーカー・工務店の特徴と、選び方のポイントを詳しく解説します。

秋田県の住宅メーカー・工務店の特徴

雪国仕様に特化した施工技術

秋田県の工務店や地元メーカーは、高断熱・高気密住宅の施工に長けており、断熱材やサッシの選定、屋根の強度設計など雪対策が充実しています。

地域密着型のアフターサービス

地元密着のため、施工後の点検や修繕対応が迅速で手厚いのが特徴です。

デザイン性と機能性のバランス

地域の気候に適応しつつも、現代的なデザインや間取りの提案を行う業者が多く、住みやすさと見た目の両立が期待できます。

施工実績や口コミを確認する重要性

施工実績の豊富な業者は、秋田県特有の住宅事情を熟知しているため安心です。

インターネットや地元の口コミ、住宅展示場などで実際の評判や施工事例をチェックしましょう。

地元の住宅見学会や完成見学会に参加して、実際の住まいを体感するのも有効です。

依頼先選びのポイント

雪国の気候・生活に合った提案力があるか

断熱性能や除雪を考慮した設計が得意かどうかを確認しましょう。

自分たちのライフスタイルに合った間取りの提案があるか

家族構成や将来的な変化に対応可能な柔軟なプランニングが重要です。

予算に対して適切なコスト管理ができるか

見積もりが明確で無駄のない提案をしてくれる業者を選びましょう。

コミュニケーションがスムーズかどうか

打ち合わせの際に親身になって相談に乗ってくれるかもポイントです。

秋田県の住宅事情の最新トレンドと今後の動向

秋田県の住宅事情は、地域の人口減少や高齢化、生活スタイルの変化を背景に様々なトレンドが生まれています。今後の住宅市場や住まい方の方向性を知ることは、秋田で家を建てる・買う方にとって重要です。

空き家問題とその利活用

秋田県は全国でも空き家率が高い地域の一つであり、空き家の増加が課題となっています。

空き家をリフォームやリノベーションして再利用する動きが進み、これに伴う補助金制度も整備されています。

空き家の利活用は移住促進にもつながり、新築だけでなく中古住宅市場の活性化が期待されています。

二世帯住宅や平屋の人気上昇

高齢化社会の影響もあり、親世代と子世代が一緒に暮らす二世帯住宅の需要が増加しています。

平屋住宅もバリアフリーや将来の介護を見据えた住まいとして注目されています。

これらの住宅は使いやすさ・快適さに加え、メンテナンスや光熱費の削減にもつながります。

在宅ワーク・テレワーク対応の住宅設計

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務やテレワークの普及が進み、仕事スペースを確保した間取りの需要が増えています。

秋田県でも静かな環境を活かした住宅設計や、ネット環境の整備が重視されるようになっています。

仕事と生活のバランスを取りやすい設計が今後の住宅選びの重要ポイントとなっています。

秋田県の土地選び・立地のポイント

土地選びは家づくりの基盤となり、特に秋田県のような雪国では冬の暮らしやすさに大きく影響します。ここでは、秋田県で土地を選ぶ際に押さえておきたいポイントを具体的に解説します。

冬季の交通アクセスと除雪体制の重要性

秋田県は豪雪地帯のため、冬の間の交通の安全性が重要です。

土地が除雪体制の整ったエリアにあるか、道路の広さや雪捨て場の有無も確認しましょう。

通勤や通学、買い物など日常生活の利便性を維持するために、公共交通機関のアクセスも検討が必要です。

インフラ環境の確認

上下水道、電気、ガス、インターネットなどのインフラが整っているかを必ず確認しましょう。

特にリモートワークの普及に伴い、光回線など高速インターネット環境の有無が重要視されています。

冬季の電力需要が高まる地域では、電気の安定供給もポイントです。

生活利便施設への距離と環境

スーパー、病院、学校など生活に必要な施設までの距離も暮らしやすさに直結します。

子育て世帯は特に教育環境や医療施設の充実度をチェック。

自然環境が豊かなエリアも多いので、自然との調和や防災面も考慮しましょう。

秋田県に移住するメリットは?

自然豊かで生活コストが比較的低い点、地域コミュニティの温かさ、子育て支援が充実していることなどがメリットです。特にリモートワークの普及により、快適な住宅と豊かな暮らしを求めて移住する人が増えています。

秋田で新築するとしたらいくらくらいかかりますか?

建物本体の価格は仕様・大きさにもよりますが、一般的に2,000万〜3,000万円程度が目安です。土地代や諸費用を含めると総額は地域や条件によって異なりますが、予算の目安として参考にしてください。

この記事を書いた人

大曲営業所
石川 (大曲営業所)

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