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照明の色について

2025.06.23

担当:岩井 (秋田本店)

照明の色について
新築・注文住宅を建てる際、多くの方が間取りや設備に意識を向けがちですが、「照明の色」も空間の印象や住み心地を大きく左右する重要な要素です。照明の色ひとつで部屋の雰囲気が変わり、落ち着きやすさや作業のしやすさ、ひいては睡眠の質や生活リズムにまで影響を及ぼすこともあります。
この章では、照明の色について基礎から丁寧に解説し、後悔しないための考え方をお伝えします。


照明の色は「設計初期」から考えるのが重要な理由
照明計画を間取りやインテリアと同時に進めることで、空間全体のバランスが取れ、統一感のある住まいが実現します。設計の初期段階から照明の色を検討すべき理由は主に3つあります。
1つ目は、「内装材との調和」です。たとえば、無垢材のフローリングには電球色が温かみを引き立てますが、白っぽい床材に電球色を当てると黄ばんだ印象になることもあります。
2つ目は、「生活シーンとのマッチング」です。リラックスしたい寝室に白色系の照明を入れてしまうと、落ち着かず眠りにくくなるケースがあります。
そして3つ目は、「施工上の自由度」です。初期から照明の計画を組み込めば、間接照明やダウンライトの配置も自由に設計でき、理想の光環境を叶えやすくなります。
設計段階での検討を後回しにすると、後からの変更が難しくなったり、思ったような雰囲気が出せなかったりすることが多いため、早めに照明色を意識することが重要です。


内装材や家具の色と調和させる基本ルール
照明の色は、壁紙・床材・家具といったインテリア要素と調和してこそ、魅力を最大限に引き出すことができます。基本的なルールとしては、「素材の色味や質感に合わせて照明の色温度を選ぶ」ことがポイントです。
たとえば、木の温もりを活かしたナチュラルテイストの空間には、2700K〜3000K程度の電球色が最適です。柔らかく包み込むような光が、木材の質感を引き立てます。
一方で、モノトーンやグレーを基調としたスタイリッシュな空間には、4000K〜5000Kの昼白色が清潔感と洗練された印象を与えます。
家具も同様で、濃い色合いの家具には暖色系、明るい色やガラス素材の家具には寒色系の光が相性良く映ります。
色温度が高すぎたり低すぎたりすると、素材本来の色が不自然に見えてしまうことがあるため、現物サンプルを照らして確認することも有効です。


調光・調色機能の活用で失敗を防ぐ
最近の照明器具には、明るさ(調光)や色味(調色)を自由に変えられる機能が付いているものが増えています。この「可変性」が、住み始めてからの後悔を減らす大きな武器になります。
たとえば、同じリビングでも、昼間は白色系で明るく活動的な空間にし、夜は電球色に切り替えてくつろぎの雰囲気を演出することができます。
また、子供部屋や書斎では、勉強や作業の際は白色系で集中力を高め、夜は落ち着いた電球色でリラックスする、という使い分けも可能です。
照明の色を固定してしまうと、「ちょっとイメージと違った」と感じたときに修正が難しいですが、調光・調色機能付きの照明なら、生活の変化にも柔軟に対応できます。
さらに、スマートホーム対応の照明器具を選べば、スマホや音声で手軽に設定を変えることも可能です。住み始めてからの「こうすればよかった…」を防ぐために、調光・調色機能の活用は非常におすすめです。


照明の色にはどんな種類がある?
照明の色には大きく分けて3種類あり、それぞれに適した用途と空間があります。これらは色温度(ケルビン:K)という単位で表され、色の違いによって人の感じ方や空間の印象が大きく変わります。ここでは、各照明色の特徴と選び方のポイントを具体的に見ていきましょう。


電球色・昼白色・昼光色の違いとは
照明の色には主に「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類があります。それぞれの色には特有の雰囲気と用途があります。

電球色(約2700K〜3000K)
暖かみのあるオレンジ色の光で、リラックス効果が高く、くつろぎの空間に最適です。リビングや寝  室、ダイニングなどに使われることが多く、ホテルのような落ち着いた雰囲気を演出できます。


昼白色(約4000K〜5000K)
太陽光に近い自然な白色の光で、どんなインテリアにも比較的なじみやすく、作業のしやすさも確保できる万能型です。キッチンや洗面所、子供部屋など、作業や活動が多い場所に適しています。


昼光色(約6000K〜6500K)
青みがかった非常に明るい光で、シャープで清潔感のある印象を与えます。書斎や勉強部屋、作業場など集中力が求められる空間に向いていますが、長時間使用すると目の疲れを感じることもあります。

〇選ぶ際は、部屋の用途や過ごし方を明確にした上で、その空間に合う照明色を選ぶことが大切です。


色温度(ケルビン)で見る照明の見え方
照明の色は「ケルビン(K)」という単位で数値化されており、数値が低いほど赤みを帯びた暖色系に、高いほど青みがかった寒色系になります。この色温度によって、照明の印象は劇的に変わります。
たとえば、2700Kはろうそくのような温かい光で、リラックスできる環境をつくるのに適しています。逆に、5000Kを超える昼光色は、青白くクールな印象を与えるため、書類作業や勉強などの集中を要する作業空間にぴったりです。
同じ部屋でも、照明の色温度が変わるとインテリアの色の見え方や雰囲気が変化します。たとえば、白い壁紙に電球色を当てるとベージュがかった柔らかい色に見えるのに対し、昼光色ではクールで清潔感のある印象になります。
このように、色温度の数値を意識することで、自分が望む空間の「見え方」を具体的にコントロールすることができるのです。


照明の色が人の心理・体調に与える影響
照明の色は見た目だけでなく、人間の心理や体調にも少なからず影響を及ぼします。照明の色がもたらす感覚的な変化を理解しておくと、より快適な住空間づくりが可能になります。

電球色はリラックス効果を高める
暖色系の光は副交感神経を刺激し、心拍数や血圧を下げる効果があるとされています。これにより、身体と心が落ち着き、夜間のリラックスタイムや入眠前に最適です。


昼白色・昼光色は集中力と覚醒を促す
青白い光は交感神経を活性化させ、脳の活動を高める作用があります。朝の時間帯や、作業や勉強を行う場所では、こうした色温度の高い照明が効果的です。ただし、夜に強すぎる光を浴びると睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、眠りが浅くなることもあります。


そのため、用途に応じて照明色を切り替えることが、健康的な生活リズムの維持にもつながります。照明計画は「快適さ」だけでなく、「健康」や「生活の質」に直結する要素であることを覚えておきましょう。



部屋ごとに最適な照明色は異なる
照明の色は、単に好みで選べば良いというものではなく、その部屋で「どのような時間を過ごすか」によって最適な色が異なります。リビング、キッチン、寝室、子供部屋など、それぞれの用途や目的に応じて照明の色を選ぶことで、空間の快適性や機能性が大きく向上します。
この章では、代表的な空間ごとにおすすめの照明色とその理由を具体的に解説します。


リビングは「くつろぎ」重視の暖色系が基本
リビングは家族が集まり、ゆったりと過ごす場所。テレビを見たり会話を楽しんだりと、リラックスを目的とした時間が多い空間です。そのため、照明の色は温かみのある**電球色(2700〜3000K)**が基本となります。
この色温度は、心身を落ち着かせる効果があり、ソファや木製家具、観葉植物などのインテリアとも相性が良く、空間にやさしさと高級感を与えます。
また、天井に取り付ける主照明のほかに、間接照明やスタンドライトを加えることで、より立体的で奥行きのある照明演出が可能になります。
特にリビングがオープンなLDKの一部になっている場合は、照明の色によって「くつろぎのゾーン」を視覚的に分ける効果もあります。明るさよりも“雰囲気”を重視した照明選びが満足度につながります。


キッチンや洗面所は昼白色で作業性アップ
キッチンや洗面所などの水まわりは、「作業効率」と「清潔感」が求められる空間です。手元の細かい作業が多く、色の判別も必要なため、自然光に近い**昼白色(4000〜5000K)**の照明が最適です。
特にキッチンでは、料理の色味を正しく見ることが求められ、電球色では食材の色がわかりにくくなることがあります。昼白色であれば、野菜の鮮度や肉の焼き加減なども自然に確認できます。
また、洗面所では顔色やメイクの色味を確認する場面が多いため、色再現性の高い昼白色が適しています。
作業スペースを明るく均一に照らすことが大切ですが、光が直接目に入らないよう、ダウンライトやライン照明の配置も工夫しましょう。


寝室は睡眠を妨げない柔らかい電球色がおすすめ
寝室は一日の疲れを癒し、良質な睡眠をとるための空間です。そのため、刺激の少ない**電球色(2700K程度)**を選ぶのが鉄則です。
電球色のやわらかい光は副交感神経を優位にし、心を落ち着けて自然な眠りへと導いてくれます。天井からの主照明を使うよりも、ベッドサイドにスタンド照明や間接照明を取り入れ、光源を目線より低く配置することで、より快適な眠りの環境が整います。
また、夜中にトイレに起きた際などにも、まぶしすぎない電球色のフットライトや人感センサー付きライトを設置しておくと、視覚的な刺激を最小限に抑えることができます。
眠る前の「整える時間」を大切にする方には、調光・調色機能付きの照明で徐々に暗くする演出もおすすめです。


子供部屋や書斎は集中しやすい光を選ぶ
子供部屋や書斎は、「集中力」と「目の疲れにくさ」がカギとなる空間です。特に学習やデスクワークをする環境では、文字や細かな作業がはっきりと見える**昼白色(5000K前後)昼光色(6000K前後)**が適しています。
青白い光には覚醒作用があり、作業時の集中力を高める効果がありますが、長時間使用すると目が疲れることもあるため、作業時間や用途に合わせた色温度の使い分けが重要です。
日中は昼光色で集中し、夜は電球色に切り替えてリラックスする、といった使い分けができる調光・調色機能付きの照明が特におすすめです。
また、学習机にはタスクライトを併用し、手元をしっかりと照らす環境を整えることも忘れてはいけません。光の質と配置の両面から「学びやすい空間」を整えることが、パフォーマンスの向上に直結します。


照明色で空間の印象はこう変わる
照明の色は、空間そのものの印象やインテリアの見え方に大きく影響を与えます。同じ部屋であっても、照明の色を変えるだけで「温もりのある落ち着いた空間」や「洗練されたクールな空間」など、まったく異なる雰囲気を演出することが可能です。ここでは、具体的な照明色の違いによって空間がどのように変わるのかを解説していきます。


あたたかみのある空間 vs 清潔感のある空間
照明色を選ぶ際、まず考えたいのが「その空間にどんな雰囲気を持たせたいか」です。
例えば、**電球色(2700K前後)**は、あたたかくやわらかい雰囲気をつくりたい空間にぴったりです。木目調の家具やファブリックとの相性が良く、くつろぎのあるナチュラルな空間に仕上がります。飲食店やカフェでもこの色がよく使われており、人をリラックスさせる効果が期待できます。
一方で、**昼白色(5000K前後)昼光色(6000K前後)**は、クリーンでシャープな印象を与えるため、清潔感や機能性を重視したい空間に向いています。白やグレー、ガラス素材のインテリアと組み合わせることで、すっきりとしたモダンな印象に仕上がります。
つまり、照明色は単なる明るさの違いではなく、「その空間でどのように過ごしてもらいたいか」という演出意図を形にする重要な要素なのです。


光の色で壁や家具の見え方が変わる理由
照明の色によって、壁紙や家具、カーテンなどのインテリアの“見え方”が変わるのをご存じでしょうか?これは、照明の色温度によって、反射光や影の出方、色彩の印象が変わるためです。
たとえば、白い壁紙に電球色の照明を当てると、やわらかいベージュやクリーム色のように見えることがあります。逆に、昼光色を当てると白さが際立ち、やや青みがかった印象になることもあります。
また、木材の色味も、電球色でより赤みが強調され、暖かく感じられますが、昼白色ではナチュラルな色合いに、昼光色ではやや無機質な印象になることも。
照明計画の段階では、インテリアの仕上げ材のサンプルに実際の照明色を当てて確認する「色合わせ」がとても有効です。これは内装全体のコーディネートバランスを整えるためにも重要で、「照明の色で家具が思っていた色と違って見えた」といった失敗を防ぐことができます。



カフェ風・ホテルライクな演出に使える照明色のコツ
照明の色を上手に使えば、自宅でもカフェ風やホテルライクな高級感のある空間を演出できます。そのためのポイントは、「空間にメリハリをつけること」と「複数の光源を組み合わせること」です。
カフェ風の空間を目指すなら、電球色+間接照明が基本です。あえて照明の明るさを抑えつつ、ダクトレールにペンダントライトを吊るしたり、壁際にスポットライトを当てたりすることで、陰影のある落ち着いた空間が完成します。
ホテルライクな演出では、天井照明は控えめにしつつ、調光可能な間接照明やフロアスタンドを活用すると◎。たとえば、ベッドのヘッドボード裏に間接照明を仕込んだり、壁面を照らすフットライトを組み込むことで、まるで高級ホテルのような演出が可能になります。
また、調光・調色機能付きの照明を採用することで、昼は明るくクリアな印象に、夜は暖かく落ち着いた雰囲気にと、シーンに応じた演出が自由自在に行えるのも大きな魅力です。



後悔しないための照明色選びの実例とコツ
照明の色選びは、完成してから「思っていたのと違った」と後悔しやすいポイントのひとつです。とくに注文住宅では、自由度が高い分、照明計画にも施主自身の判断が求められます。ここでは、よくある失敗例と成功事例をもとに、照明色で後悔しないための具体的なコツを紹介します。



「おしゃれだけど暗すぎた」よくある失敗例
新築の照明計画で多い失敗が、「雰囲気重視で電球色にしたら思ったより暗くて使いづらい」というケースです。特にリビングやダイニングにペンダントライトや間接照明を多用した場合、必要な明るさが確保できず、不便に感じることがあります。
たとえば、「モデルハウスのようなホテルライクな空間に憧れて、電球色の間接照明を中心にしたが、日常的な作業や掃除の際には暗く感じる」といった声は非常に多いです。
また、キッチンなど機能性が求められる場所にも電球色を使ってしまい、「食材の色が見づらい」「調理時に影ができる」といった実用面での不満が生じることも。
これらの失敗を防ぐには、「おしゃれ」と「実用性」のバランスを意識した計画が不可欠です。特に明るさや照明の配置は、設計段階でしっかりとシミュレーションし、必要に応じて調光機能を取り入れることで解決しやすくなります。


注文住宅オーナーの成功事例から学ぶ
成功している注文住宅オーナーに共通するのは、「暮らし方を具体的にイメージした上で照明色を決めている」という点です。
例えば、以下のような成功事例があります。

リビングでは昼白色と電球色を併用し、日中は作業や来客時に明るく、夜は間接照明でくつろぎの空間に切り替えられるようにした。


子供部屋には昼光色のメイン照明+電球色のベッドサイドライトを用意し、勉強モードとリラックスタイムを切り替えやすくした。


寝室の主照明をダウンライト+フットライトにして、やわらかな電球色で統一。睡眠前の読書も快適で、まぶしさも軽減できた。

このように、「一つの部屋=一色」ではなく、使い分けや調整ができるように設計することで、日常の快適性が大きく変わります。特に、照明色を時間帯や用途ごとに切り替えられるようにしておくと、「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを減らせます。


プロが教える照明選びのゴールデンルール
照明の色選びで失敗しないためには、以下の3つの“ゴールデンルール”を押さえておきましょう。

部屋の用途に合わせて基本の照明色を選ぶ
 → リビングは電球色、キッチンは昼白色、子供部屋は昼光色など、空間ごとの最適色をベースに選定する。

調光・調色機能を積極的に活用する
 → 時間帯や気分に合わせて光の色や明るさを変えられることで、汎用性と快適性が格段にアップしま す。


1室1灯ではなく、複数の照明を組み合わせる
 → 天井照明だけで完結させず、間接照明・スタンドライト・タスクライトなどを併用し、シーンごとの照明演出を可能に。

また、家具や仕上げ材と照明色の相性を確認する「仮合わせ」をしておくと、完成後のギャップも防げます。照明の選び方ひとつで空間の質が格段に上がるからこそ、「設計段階から照明にこだわる」ことが後悔しない家づくりの鍵となります。


よくある質問
照明の色に関する疑問は、家づくりを進める中で多くの方が抱えるものです。ここでは、特に注文住宅の施主から寄せられることが多い照明色に関する質問と、その回答をわかりやすくまとめました。


4000Kと5000Kの違いは何ですか?
色温度4000Kは、やや暖かみのある白色(温白色)で、リラックスと作業性のバランスが取れた中間的な光色です。一方、5000Kは昼白色と呼ばれ、白く自然光に近い明るさが特徴です。
4000Kはダイニングや廊下など、「落ち着き」と「見やすさ」を両立したい空間に適しており、5000Kはキッチンや洗面所、勉強部屋など、「視認性」を重視する場所に向いています。どちらもまぶしさは抑えられており、ナチュラルな印象を与える点では共通していますが、空間の雰囲気や用途に応じて選ぶのがベストです。

目が疲れにくい照明の色はどれですか?
目の疲れを軽減する照明色としては、昼白色(5000K前後)が最もおすすめです。自然光に近い色温度のため、文字を読んだり細かい作業をしたりするときにも目に優しく、長時間の作業でもストレスを感じにくいとされています。
一方で、昼光色(6000K以上)は青白さが強く、長時間浴びると目が疲れやすくなることがあります。また、電球色は暖かみがあってリラックス効果は高いものの、視認性がやや低く、細かな作業には向いていません。
作業時間が長くなる空間では、調光・調色機能付きの照明で「作業時は昼白色、リラックス時は電球色」に切り替えるのが理想的です。

照明の色と照度の関係はどう考えればよいですか?
照明の色(色温度)と照度(明るさ)は別の要素ですが、組み合わせ次第で空間の印象や快適さが大きく変わります。
たとえば、電球色は同じ明るさでも「暗く」感じられやすく、昼白色や昼光色は「明るく」感じやすい傾向があります。したがって、電球色を使う部屋では照度を高めに設計するか、補助照明を併用することが重要です。
また、明るすぎる昼光色はまぶしさを感じやすく、リラックス空間には不向きな場合があります。部屋の用途と照明色の相性をふまえて、「色」と「明るさ」のバランス設計を行うことが後悔を防ぐカギとなります。

照明のオレンジと白、どちらが部屋に合いますか?
「オレンジ=電球色」「白=昼白色や昼光色」と考えたとき、選び方の基準は“空間で何を重視するか”です。
オレンジ(電球色):あたたかみ・落ち着き・くつろぎを演出。リビングや寝室向き。

白(昼白色・昼光色):明るさ・清潔感・作業性を重視。キッチン、洗面所、勉強部屋向き。

一概に「どちらが良い」とは言えませんが、最近の住宅では「くつろぐ部屋=電球色」「活動的な部屋=昼白色~昼光色」と、空間ごとに使い分けるのが主流です。調色可能な照明器具を使えば、どちらにも切り替えられるため、決めきれない方にはおすすめです。

部屋ごとに照明色を変えるのは面倒ですか?
結論から言うと、設計段階でしっかり計画すれば面倒ではありません。むしろ、部屋ごとに最適な照明色を選ぶことで、快適性や機能性が大きく向上します。
たとえば、間取り図やライフスタイルをもとに「この部屋はくつろぐ空間だから電球色」「ここは作業が多いから昼白色」などと分けて考えるだけで、後々の満足度が格段にアップします。
さらに、最近は1つの照明器具で複数の色温度に切り替えられるタイプも多いため、後から気軽に調整できる点でも安心です。

調光機能は必ず付けた方がいいですか?
必ずではありませんが、多くの方にとって「あると便利」な機能です。特にリビング、ダイニング、寝室などでは、時間帯や気分、用途に応じて光の強さを調整できることが大きなメリットとなります。
また、小さなお子様がいる家庭では「就寝時に明かりを徐々に暗くする」など、調光機能が育児の一助になることもあります。加えて、映画鑑賞や読書など、シーンに応じた雰囲気づくりにも役立ちます。
コストが少し上がることもありますが、使い勝手・快適性・省エネの3拍子がそろったおすすめの機能です。


まとめ
新築・注文住宅の照明色選びは、空間の印象や住み心地を大きく左右します。
部屋の用途や内装との相性、調光機能の活用で失敗を防ぐことができます。
暮らし方に合った最適な照明計画で、快適な住まいを実現しましょう。

この記事を書いた人

秋田本店
岩井 (秋田本店)

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