【シロアリ対策】
シロアリは住宅の柱や土台を食害し、家の耐久性を著しく低下させる恐れがあります。特に注文住宅を建てる際には、シロアリ対策を事前に講じることが非常に重要。適切な対策を施さなかった場合、数年後に深刻な被害が発生し、高額な修繕費が発生することもあります。注文住宅で取り入れるべき具体的な対策について詳しく解説していきます。

☑シロアリの生態と発生しやすい条件
シロアリは湿気や木材を好み、暗くて暖かい場所に生息します。特に日本の気候はシロアリの繁殖に適しており、対策を怠ると住宅に深刻な被害をもたらします。シロアリの生態を理解し、発生しやすい条件を把握することで、より効果的な予防策を講じることができます。
☑どんな環境で発生しやすいのか? 湿気・木材・暗所の影響
シロアリは以下のような環境を特に好みます。
- 湿気の多い場所: シロアリは乾燥に弱く、湿気がある場所を好みます。特に床下や浴室周辺、雨漏りのある部分などは被害が発生しやすいポイントです。
- 木材が豊富な場所: シロアリの主な食料は木材です。特に軟らかい木材や劣化した木材は食害されやすいため、注意が必要です。
- 暗所: シロアリは光を嫌い、床下や壁の内部など、暗くて人目に触れにくい場所で活動します。そのため、目視での発見が難しく、被害が進行してから気付くケースが多いです。
これらの条件が揃うと、シロアリは急速に繁殖し、建物の構造を脅かします。湿気対策や木材の適切な管理がシロアリ防止の第一歩となります。
【シロアリ対策の基本】
☑シロアリを寄せ付けない予防策(床下換気・防蟻処理・湿気対策)
シロアリを予防するためには、住宅環境を整え、シロアリが生息しにくい状態を維持することが大切です。以下の対策を実施することで、シロアリの侵入を防ぐことが可能になります。
- 床下換気の強化
- 床下の湿度が高いとシロアリが発生しやすくなるため、換気口を設ける、床下換気扇を設置するなどの対策が有効です。
- 基礎パッキン工法を採用することで、床下の風通しを良くし、湿気を軽減できます。
- 床下の湿度が高いとシロアリが発生しやすくなるため、換気口を設ける、床下換気扇を設置するなどの対策が有効です。
- 防蟻処理の実施
- 建築時に木材へ防蟻処理を施すことで、シロアリの侵入を防ぐことができます。
- ホウ酸処理や薬剤塗布など、環境に優しい方法を選ぶのもおすすめです。
- 建築時に木材へ防蟻処理を施すことで、シロアリの侵入を防ぐことができます。
- 湿気対策
- 建物周囲の排水を良くし、基礎周辺に水が溜まらないようにする。
- 床下の湿度を下げるために、防湿シートを敷く。
- 雨漏りを早期に発見し、修繕する。
- 建物周囲の排水を良くし、基礎周辺に水が溜まらないようにする。
これらの対策を適切に実施することで、シロアリの発生リスクを大幅に減らすことができます。
【注文住宅でのシロアリ対策のポイント】

☑設計時にできる対策(基礎パッキン工法・防蟻処理)
注文住宅では、シロアリが侵入しにくい構造を設計段階で組み込むことが可能です。特に、以下のような対策が有効です。
- 基礎パッキン工法の採用
- 従来の「換気口方式」よりも通気性が高く、床下の湿気を効率的に排出できる。
- シロアリが侵入しやすい換気口の隙間をなくし、被害リスクを低減。
- 建物の耐久性を高め、カビや腐朽菌の発生も防げる。
- 従来の「換気口方式」よりも通気性が高く、床下の湿気を効率的に排出できる。
- 建築時の防蟻処理
- 土壌処理:基礎工事の際に、地盤に防蟻剤を散布し、地中からの侵入を防ぐ。
- 木材処理:構造材に防蟻剤を塗布、またはホウ酸処理を施すことで、長期間シロアリの被害を防ぐ。
- コンクリート基礎の適切な施工:基礎のひび割れを防ぎ、シロアリが侵入しにくい構造を作る。
- 土壌処理:基礎工事の際に、地盤に防蟻剤を散布し、地中からの侵入を防ぐ。
設計段階でこれらの対策を組み込むことで、シロアリのリスクを大幅に減らすことができます。
☑シロアリに強い建材を選ぶ|ヒノキ・ベイヒバ・防蟻加工材の効果
シロアリに強い建材を選ぶことも、長期的な対策として有効です。以下のような材料は、シロアリ被害を受けにくいため、注文住宅の建築時に積極的に採用するとよいでしょう。
- ヒノキ(檜)
- 天然の防蟻・防腐成分(ヒノキチオール)を含んでおり、シロアリの食害を受けにくい。
- 耐久性が高く、柱や土台などの重要な構造部分に適している。
- 天然の防蟻・防腐成分(ヒノキチオール)を含んでおり、シロアリの食害を受けにくい。
- ベイヒバ(米ヒバ)
- ヒノキと同様に、シロアリが嫌う成分を含んでいる。
- 湿気に強く、腐食しにくいため、床下や浴室周りの部材に適している。
- ヒノキと同様に、シロアリが嫌う成分を含んでいる。
- 防蟻加工材
- 工場であらかじめ防蟻処理を施した木材や、特殊加工を施した合板なども有効。
- 工場であらかじめ防蟻処理を施した木材や、特殊加工を施した合板なども有効。
特に、ホウ酸処理を施した木材は、安全性が高く、長期間効果が持続します。
各社施工方法など様々だと思いますが、夢のマイホームづくりに向けて、シロアリ対策をしっかりおこなっていきましょう!