家をつくることによって、そこに新しい人生、
新しい充実した生活がいとなまれるということ、
商店ならば新しい繁栄が期待される。
そういったものを、建築の上に芸術的に反映させるのが、設計の仕事だと思う。
つまり計算では出てこないような人間の生活とか、
そこに住む人の心理というものを、
寸法によってあらわすのが、設計というものであって、
設計が、単なる製図ではないというのは、このことである。
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これは建築家吉村順三氏の談話からの抜粋なのですが、
家を設計するということは、単に建物をつくることではありません。
そこに住む人の暮らしがあり、人生があり、心があります。
どんな家で暮らすかによって、人の生き方や考え方は変わります。家が居心地のよい空間であれば、心が安らぎ、前向きな気持ちで日々を過ごせる。逆に、住みにくい家では、知らず知らずのうちにストレスを感じ、生活の質が下がってしまうこともあるでしょう。
住む人が快適に、幸せに、そして豊かな気持ちで暮らせるように。
そんな思いを込めて、家を設計する。
弊社の理念「家づくりは、人づくり」にも繋がるものを感じました。
家は、ただの「器」ではなく、そこで生活する人々の未来をつくるもの。
私たちは、そんな想いを胸に、今日も家づくりに向き合っています。